【驚愕】競プロレートを100上げる裏技!?

この記事は アカンクリスマスアドベントカレンダー2023 31日目 の記事です.

はじめに

「アカン!レートが100上がってもうた!」
競プロ(競技プログラミング)はオンラインで参加できる世界的スポーツで,その爆発的人気はMr.Childrenのようにとどまる事を知りません.競プロが白熱する要因の一つとして自身の実力を可視化したレートシステムがあります.競プロはAtCoderCodeforcesなどのサイトが開催するコンテストに出場することで参加できますが,コンテストではその結果に応じてperformanceと呼ばれる値が得られます.このperformanceが高いと自身のレートの数値が上昇し,逆に低いと数値が減少します.この増減を繰り返すことで相対的な実力としてのレート値が得られます.この増減には依存性があり,一度ハマるともう抜け出すことはできません.特にレートが増加した時に得られる快楽は覚○剤などにも勝るとも劣りません.
しかし,この快楽を得ることは簡単ではありません.多くの参加者は快楽を求めるためにレートを上げるための精進を行います.レートは相対評価として計算されるため,精進はしない人はもちろん,精進が足りない人もレートが下がってしまいます.
ではどのようにしたらレートを上げることができるのでしょうか.本記事ではこんな疑問を簡単に解決する銀の弾丸を発見した私が,その秘密を皆さんに教示します.

裏技

爪を切る

おわりに

いかがでしたか?皆さんもこの裏技を実践してレートをガシガシ上げていきましょう!

おまけ

普段プログラミングをしていると,キーに爪が触れて邪魔だと思うことがあります.競プロでは短時間に非常に多くのコードを書くため特に顕著で,爪が長いことによりタインピングが阻害され,パフォーマンスが下がっているのではないかと思うこともあります.
この疑問を解消すべく,本稿ではタイピング練習ゲームである寿司打[1]を利用して,爪の長さとタイピング速度の関係性について調査していきます.

速解きによるAtcoderレート

Atcoder[2]におけるコンテストでは問題を解くことで得点を獲得し,得点の高い人ほど高いパフォーマンスを獲得できます.また,得点が同じ場合は問題を早く解いた人ほど高いパフォーマンスを獲得できます.
ここで,同じ得点の中で得られるパフォーマンスがどれだけ変化するかを考えます.回数の多いAtCoder Beginer Contestの場合,最大で得られるパフォーマンスが2400で,得られる得点は多くの場合で20種類程度しかないため,同じ得点の中でパフォーマンスは100以上変化することになります.つまり,コーディングが速ければ理論上はパフォーマンスを多くの場合で100上げることが可能です.

寿司打

寿司打[1]はローマ字入力用のタイピング練習ゲームで,個人のタイピングの練習や上達を応援するサイトです.寿司打はタイピングの実力をお寿司の値段,正しく打ったキーの数,平均キータイプ数,ミスタイプ数という4つの項目で評価します.この多項目評価により,より詳細な分析ができると考え実験対象として採用しました.

実験

本稿では寿司打による結果とその時点での爪の長さを計測し,これらの関係について考察をします.
爪の長さは日々変化するため計測は毎日行うものとし,最後に爪を切ってからの日数を本実験における爪の長さと定義します.また,計測は1日に3回行い,特別な理由がない限りはやり直しはなしとします.

実験設定

以下に実験設定を示します.

実験日数30
実験人数1
試行回数1
爪切り間隔約1週間

実験結果

以下に実験結果を示します.横軸は実験開始からの経過日数,縦軸はそれぞれの評価値です.図内の緑縦線は爪を切ったタイミングで,線を堺に爪の長さが大きく変化することになります.

ゲットしたお寿司の値段(左図)と正しく打ったキーの数(右図)の推移
平均キータイプ数(左図)とミスタイプ数(右図)の推移

考察

全体的に爪を切る前後で差がありますが,特に顕著なのはミスタイプ数です.ミスタイプ数は爪の長さにほぼ比例しており,爪が長いほどタイプミスが多くなると言って良さそうです.他の評価値についてもおおよそ爪が長いほど悪い結果が得られており,爪が長いほどタイピングの全般的な能力が劣ると言えます.
なお,爪の長さに関わらず日数が経るたびにタイピング能力が向上している様子も見て取れます.これは純粋に毎日寿司打をしたことにより上達した結果だと思われます.爪の長さとの関連性に影響を与えてる可能性もありますが,少なくとも爪を切る直前直後ではほとんど影響がないと思われるため,先の考察に問題はなさそうです.

まとめ

本稿では爪の長さが競プロレートに及ぼす影響を調べるべく,寿司打を用いた爪の長さとタイピング能力との関係性を調査しました.調査の結果,爪が長いほどタイピング能力が劣るという事実が得られました.競プロレートはタイピング速度が速いほど高いパフォーマンスを期待できるため,結果的に爪の長さは競プロレートと関連性があり,爪が短いほどレート上昇を見込めると言えます.
ただ,タイピングは毎日やることで上達することも分かっており,相対評価の競プロで簡単にレート上昇を見込めるとは正直言えません.結局何をしたとしても確実な成果を得ることは不可能で明日の結果は誰にも分かりません.最も良いのはレートが落ちても次で上げれるように日々コツコツと努力することでしょう.
Tomorrow never knows.